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2000年秋、第22回公演 " Bad Maker "
作・演出 赤松 美花
−−キャスト−−
タケル/中須賀 淳人 サキ/末次 幸恵 三角/加藤 孝明 如月/村山 智子 百花/赤松 美花 ミヤビ/酒井 里架 ヨウラン/松橋 浩二郎 化け物たち/神田 卓哉・山中 美穂
−−スタッフ−−
音響/渡邊 勝詩・富田 修・代 久美子・井上 創 照明/井上 薫 衣装/呉石 恭子 小道具/永濱 裕子 制作/佐藤 千絵子・山中 美穂
タケルが、ショボい神社で一年の運勢を賭けて引いたおみくじは、「だいきょう」だった。
誰もいないので返そうとすると、化け物たちが現れ脅されて(←)、おみくじを見せると、喜んで盛り上がり去っていった。
それから、うんこを踏むわ、ガムを踏むわ、すれ違いざま切られそうになるわ、ついてない。「当たるなら宝くじに当たりたい」とつぶやくと通りすがりの人に宝くじでパンチされる。
外でウロウロせずに部屋にもどってようと、家に帰ると、家のドアが開かない。押したり引いたりしていると、変な音と光とともに、引くはずのドアが横に開いた。
そのドアをしまうと、部屋には変な二人組み(→)がいた。
タケル「なんなんですか、あなたたちは」
ヨウラン「咲き誇る花のように美しく」
ミヤビ「花よりもなおあでやかに」
ヨウラン「ヨウラン」
ミヤビ「ミヤビ」
タケル「ようどらんコンビ?」
ヨウラン「卵は嫌いなの。妖艶な蘭と書いてヨウラン」
ミヤビ「雅やかな宴、ミヤビ」
そんな二人のお色気作戦にヘロヘロになっているタケルに渇を入れて、
現れたのは、三角と如月(↓)だった。
またもや、変な二人に翻弄されるタケル。
如月が言うには「自分たちは、いい妖怪であなたの助っ人だ」と。ヨウラン・ミヤビに財布をすられたことも知らされる。
タケル「いやー、とりつかないでー」
三角「妖怪や化け物と聞くと気持ちの悪いものと決め付ける」
如月「目に見えない神は信じて、目に見えない妖怪は怖がる」
三角「人が信ずるからこそ神は存在し、我々も人の信ずる心が存在させるのだ」
如月「それを勝手に、いい者と悪者に決めてさ」
そんな中、タケルが片思いしているサキが訪ねてくる。
見えない妖怪と話すタケルを見て、不審を感じて帰ってしまう。サキが帰って、不吉だと口々に言う三角と如月。
タケル「サキちゃんに何があるって言うんだよ」
三角「不吉な影をひきづっておった」
タケル「だったら僕の方だろ」
三角「いや、おまえはスペードの四つ葉、グレイテストな不運だ」
タケル「サキちゃんが死ぬのか?」
三角「当たっちまったか?」
地獄では、人身盤を回し、現世の人間に不運をもたらす矢が放たれていた。
百花「この度の、凶当たりは?」
ヨウラン「サキにございます」
ミヤビ「期日は明日」
三角の予感は当たっていた。
三角「人にはみな魂の花というものがある」
(↓)
地獄のそのまた奥にあるアニマの園に、人の運を司る「魂の花」がある。
三角「サキの花の活力を取り戻せば」
タケル「魂の花」
如月「本当に彼女を救いたいの?」
タケル「当たり前じゃないか」
如月「彼女のためなら地獄の責め苦にだって・・・」
タケル「地獄の責め苦にだって耐えてみせる、それで彼女が救われるのなら」
三角「その言葉忘れるな。地獄5行を超えなければ、アニマの園にはたどりつけない」
タケル「ええーーっ!」
三角「我らは地獄に行くことはできても、アニマの園には行けないのだ」
如月「園は女人の国、女体から命を授かった人のアニマと呼応しないと園は開かない」
サキ「人が地獄へ・・・・タケル、やめて」
タケル「サキちゃん、待ってて、必ずサちゃんの花を救ってくるから」
タケルはサキのために、地獄5行の旅へ出発した。
(→)
⇒そして後半、舞台は佳境へ向かっていく
←次回公演チケットの予
約、販売まで休止します。